オリックス 2006年ドラフトの戦略
2006年のオリックスは、一塁、三塁、遊撃にレギュラーがいませんでした。指名した6人のうち、1人が将来の穴への備え(大引啓次)です。3年後、今の穴のうち三塁、遊撃が埋まりました。
- 今の穴一塁、三塁、遊撃レギュラー(A以上)がいない
- 将来の穴一塁、遊撃26歳以下の選手がいない
年齢層ごとの人数と評価
ポジションごとに、2006年の名簿を年齢層(18〜22歳、23〜26歳、27〜30歳、31〜34歳、35歳〜)で数え、評価で色分けしています。左の2本(26歳以下)が若い層です。色の濃い A 以上がどこにもなければ今の穴、左の2本がどちらもなければ将来の穴です。
AAAAAABCD横軸は年齢層(歳)、棒の高さは人数、色はこの年の評価です。
指名前の戦力表
2006年シーズンの名簿です。投手は右投げ・左投げで列を分け、名前の右に先発・救援を示しています。野手は名前の右が打席の左右(右・左・両)です。評価は左から「この年・3年後の見込み・5年後の見込み」です。見込みは、年齢ごとの平均的な成長曲線に、その選手の直近3年の評価の動きを加えて出しています。「–」は退団・引退の見込みです。
表の下は列ごとの集計で、下の小さい数字は12球団平均です。赤が穴です。「レギュラー(A以上)」が0人なら今の穴、「26歳以下」が0人なら将来の穴です。
| 年齢 | 投手 | 捕手 | 一塁 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | 外野 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 右投 | 左投 | |||||||
| 18〜22歳 | 平野佳寿先ABB 阿部健太救CCC | 横山徹也右DCD | 筧裕次郎左DCC | 坂口智隆左CBC 岡田貴弘左CBB | ||||
| 23〜26歳 | 加藤大輔救ABC 金子千尋救BBC 香月良太救CBC 岸田護救CC– 松村豊司救CC– 宮本大輔D–– 光原逸裕DC– 近藤一樹DC– | 中山慎也先BBC 高木康成救BCC 野村宏之DD– | 森山周左CCC | 嶋村一輝右CCC 田中彰右CCC | 大西宏明右BBC 迎祐一郎右CCC 由田慎太郎左CCC | |||
| 27〜30歳 | ユウキ救BC– 本柳和也先BC– W.オバミュラー先B–– 大久保勝信救B–– 吉川勝成救CC– | 前川勝彦救BC– 山本省吾救BCC 歌藤達夫救CC– 小川裕介D–– | 日高剛左ABB 前田大輔右CCC | 相川良太右BCC | 阿部真宏右BBC 後藤光尊左BCC 三木仁右DD– | 平野恵一左BBB J.グラボースキー左B–– | ||
| 31〜34歳 | 川越英隆先AC– T.デイビー先AC– 萩原淳救B–– 山口和男救C–– | 菊地原毅救AC– D.セラフィニ先C–– | 鈴木郁洋右C–– | 北川博敏右BC– | 塩崎真右AB– | 中村紀洋右B–– 牧田勝吾右C–– | 村松有人左BC– K.ガルシア左BC– | 谷佳知右ABC C.ブランボー右BC– 下山真二右C–– 早川大輔両C–– |
| 35歳〜 | 吉井理人先B–– | 的山哲也右B–– | 清原和博右B–– | 水口栄二右B–– | 吉原孝介右D–– | |||
| 人数 | 20人平均20.9 | 9人平均9.8 | 5人平均5.8 | 3人平均3.4 | 4人平均4.7 | 4人平均4.1 | 6人平均5.3 | 11人平均10.7 |
| 26歳以下 | 10人平均9.8 | 3人平均4.2 | 1人平均2.7 | 0人平均1.1 | 2人平均2.6 | 2人平均1.3 | 0人平均2.1 | 5人平均4.6 |
| レギュラー(A以上) | 4人平均4.8 | 1人平均2.0 | 1人平均0.7 | 0人平均0.7 | 1人平均0.4 | 0人平均0.5 | 0人平均1.2 | 1人平均1.3 |
| 3年後の戦力(B以上の見込み) | 4人平均4.3 | 1人平均1.7 | 1人平均1.0 | 0人平均0.6 | 1人平均1.2 | 0人平均0.8 | 1人平均1.3 | 5人平均2.7 |
| 5年後の戦力(同) | 1人平均2.0 | 0人平均0.7 | 1人平均0.5 | 0人平均0.4 | 0人平均0.8 | 0人平均0.8 | 0人平均1.2 | 2人平均1.5 |
野手の左右
| 打席 | 人数 | 今の戦力(B以上) | 3年後の見込み | 5年後の見込み |
|---|---|---|---|---|
| 右打ち | 21人平均20.4 | 11人平均8.0 | 4人平均4.2 | 0人平均2.4 |
| 左打ち(両打ちを含む) | 12人平均13.5 | 6人平均6.1 | 4人平均3.4 | 3人平均2.8 |
一軍で守備につかなかった年は、近い年の守備位置か、登録・指名時のポジションで置いています。穴の決め方と見込みの出し方
指名とねらい
即戦力 社会人・独立リーグ出身と、大学生の1〜2位。すぐに戦力になることを期待する指名です。今の穴に合っているかを見ます。
将来性 高校生、大学生の3位以下、育成。数年後を見すえた指名です。将来の穴に合っているかを見ます。
| 順位 | 選手 | 守備 | 出身 | 役割 | ねらい | その後(2007〜2026年) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 自由・希望枠 | 小松聖 | 投手・右投 | 社会人・独立 | 即戦力 | 層を厚くする | CAABBCBBCCC–––––––––– |
| 3位 | 大引啓次 | 内野手・右打 | 大学 | 将来性 | 将来の穴に備える | BBBBABAABBBBB––––––– |
| 1位 | 延江大輔 | 投手 | 高校 | 将来性 | 将来への投資 | DDDDDD–––––––––––––– |
| 3位 | 梅村学人 | 投手 | 高校 | 将来性 | 将来への投資 | DDD––––––––––––––––– |
| 4-5位 | 仁藤拓馬 | 投手・右投 | 高校 | 将来性 | 将来への投資 | DDCD–––––––––––––––– |
| 4-5位 | 土井健大 | 捕手 | 高校 | 将来性 | 将来への投資 | DDDDD––––––––––––––– |
「層を厚くする」は、今の穴ではないポジションへの即戦力の指名です。「将来への投資」は、将来の穴ではないポジションへの将来性の指名です。「その後」は入団後の各年の評価です。
答え合わせ
指名前に穴だったポジションが、その後どうなったかを見ます。人数はレギュラー(評価 A 以上)で、かっこ内は12球団平均です。
| 穴 | 指名前(2006年) | 3年後(2009年) | 5年後(2011年) | 3年後の戦力(B以上) |
|---|---|---|---|---|
| 一塁今の穴将来の穴 | 0人(0.7) | 0人(0.5) | 0人(0.4) | すでに在籍していた北川博敏、移籍・外国人など(A.カブレラ) |
| 三塁今の穴 | 0人(0.5) | 1人(0.8) | 1人(0.8) | すでに在籍していた塩崎真、移籍・外国人など(J.フェルナンデス、G.ラロッカ) |
| 遊撃今の穴将来の穴 | 0人(1.2) | 1人(1.2) | 1人(0.8) | 大引啓次(この年の3位)、移籍・外国人など(大村直之、T.ローズ) |